冬の森を歩く時、静けさに身を任せている自分に気付く。
詳しく説明することは出来ないが、それは普段感じる不安や煩わしさから離れた感情だ。
昨今の人達はテクノロジーに囲まれて利便性を享受しているが、人は自然の中でしか自分を取り戻せないのではないだろうか。
冬の森は虫や蛇など煩わしいものはなく、存るのは静けさだけだ。
時折雪の音や鳥の声が聞こえるが、それは自然の一部。
冬の森を歩く時、私は自然と完全に一体になっているのだ。
そのような中で、時折シャッターを切る。
それは私が美しいと感じ、誰かにそれを伝えたい時だ。
(撮影地:宮城県)